車検なしと車検ありの中古車の違いって?

車検なしと車検ありの中古車の違いって? 

中古車販売店でよく見るのが、車両価格と一緒に表示された“車検なし”“車検あり”などの表記。

 

実は、これらは中古車を選ぶうえでとても重要なポイントとなってきます。

 

中古車を買うなら、この車検にまつわる表記をしっかり理解しておかないと予想外の出費となったり思っていた中古車が買えなかったりするので注意が必要です。

 

車検について

まずは車検について知っておきましょう。

 

車検とは、国が定める検査を受けることによって下記のことを法的に確認するものです。

 

  • 車が安全に公道を走れるかどうか
  • 車の使用者は誰か

 

車検の流れ

 

車検は基本的に

 

  1. 24ヶ月点検・整備 ※必要があれば部品などの交換、修理
  2. 検査 ※不合格の場合は再検査
  3. 新しい車検証の発行

 

という流れになります。

 

自家用車は、新車登録から3年、以降2年ごとに車検を受けることが義務付けられています。

 

車検の有効期限は車検証に記載されており、この期限までに車検に合格できなければ車検切れとなり、車は公道を走ることはできません。

 

車検の費用ってどれくらいかかる?

車検費用=車検基本料+法定費用

 

車検基本料(車検を依頼した業者に支払う料金)

  • 24ヶ月点検・整備料・・・車検時に行う国が定めた点検や整備にかかる費用
  • 検査料・・・検査そのものにかかる費用
  • 代行手数料・・・車の使用者の代わりに検査や手続きをする料金

 

法定費用(国が定めた税金や保険料)

  • 自陪責保険料・・・自動車の使用者が必ず入らなければならない強制保険の料金
  • 自動車重量税・・・車の重量に応じて課せられる税金
  • 印紙代・・・新しい車検証を発行してもらうために必要な手数料

 

車検費用の相場

車検をどこに依頼するか、どんな車に乗っているか、などによって必要な費用が変わってきますが、以下がだいたいの車検の相場となっています。

 

  • 軽自動車  約7万円
  • 普通自動車(1.0t以下)約8万円
  • 普通自動車(1.5t)約9万円
  • 普通自動車(2,000〜2,500CC)約10万円

 

車検なしの中古車って?

車検なしの中古車って? 

  • 車検が切れている
  • 車両価格に車検費用が含まれていない
  • 乗るには24ヶ月点検・整備をして車検に合格しなければならない

 

メリット

車両価格が安い

車検ありの中古車に比べると車両価格が安くなっています

 

デメリット

諸費用が高い

車両価格の他に、車検費用などが必要になるので諸費用が高くつきます

 

乗り始めるまで手続きに手間がかかる

名義変更の他に車検に通したりなどしなければならないので、乗り始めるまでの手続きに時間や手間がかかります

 

車検あり(車検付)の中古車って?

車検あり(車検付)の中古車って? 

  • 前オーナーが使用時に車検に合格しており、次の車検までの有効期間がまだ残っている

 

メリット

購入手続きが簡単

すでに車検に合格している車なので、購入時は名義変更のみで乗り始めることができます。

 

自動車重量税の支払いがない

前のオーナーが車検時に自動車重量税を支払っているので、新しいオーナーは次の車検まで重量税を支払う必要はありません

 

※自賠責保険料は車検の有効期間に応じて月割で支払う必要があります。

 

諸費用が安い

車検の整備費用などが必要ないので、購入時の諸費用を抑えることができます。

 

デメリット

誰がどのように車検を通したかわからない

車検は、車がどんな状態であれ“検査に合格すればよし”なので、前オーナーがろくに整備もせず車検のみ通した、ということも考えられます。

 

車検の残存期間は車の状態を保証するものではないので、購入後、車の状態に不安を感じることがあるかもしれません。

 

次の車検を気にしながら乗らなければならない

車検の有効期間にもよりますが、次の車検が半年〜数か月後など、間近に迫っている中古車は乗り始めから車検のことを心配しなければなりません

 

車検2年付の中古車って?

車検2年付の中古車って? 

  • 車検切れだが納車前に車検を通して引き渡される中古車
  • 車両価格に車検の24ヶ月点検・整備費用が含まれている

 

メリット

乗り始めから次の車検まで2年間

納車前に車検が通されるので、次の車検までは丸2年あります。

 

ちゃんと整備や点検がされた状態で納車される

よほど杜撰な販売店でなければ、ちゃんと点検・整備をして車検に合格した状態で納車がされます。

 

デメリット

金銭的お得感はない

整備費用が車両価格に含まれているということは、車両価格がそれだけ高くなっているので特にお得ではありません。

 

また、車両価格に含まれているのは24ヶ月点検・整備費用のみです。

 

その他の法定費用や検査料、手数料などは別途支払わなければなりません。

 

車検整備付・車検整備別・車検整備無の中古車について

これらはカーセンサーなどでよく見られる表記です。

 

  • 車検整備付=車検2年付と同じ
  • 車検整備別=車検なしと同じ
  • 車検整備無=整備はせず納車(整備や車検は納車後に他の工場などに自分で依頼しなければならない)

 

車検整備無の中古車について

車検整備無の中古車は、販売店側の都合で基本的に車検に必要な整備を実施してもらえません

 

そのため、乗り始めるには購入後に自分で整備工場などに依頼し、点検整備をして車検に通す必要があります

 

その分車両価格は安いですが、中古車の購入や扱いに慣れている人でないと苦労するでしょう。

 

初めて中古車を買う人にはおすすめできません。

 

どれがお得?車検なしVS車検ありVS車検2年付

どれがお得?車検なしVS車検ありVS車検2年付 

車両価格は安いけど、車検に必要な整備には別途料金がかかる車検なし(車検整備別)の中古車。

 

車両価格は高いけど、車検に関する費用が必要ないので諸費用が安い車検あり(車検付)の中古車。

 

車両価格に車検に必要な整備料金が含まれている車検2年付(車検整備付)の中古車。

 

いったいどれを選ぶのがお得なのか、それぞれ諸費用の内訳を見てみましょう。

 

販売店によって内訳や項目名などがさまざまなので、参考程度に考えてください。

 

車検に関わらず必要な諸費用の内訳

  • 車両本体価格
  • 納車点検整備料・・・車検に関わらず納車時に行われる点検や整備
  • 交換部品代
  • セットアップ(部品を交換する作業)工賃
  • 自動車税
  • リサイクル料金
  • 登録代行費用
  • 車庫証明代行費用
  • 下取り費用・・・下取車があった場合に必要な費用
  • 納車費用・・・自宅などに購入した車を運ぶ費用

 

車検に関わる諸費用

内訳

車検なし

(車検整備別)

車検あり

(車検付)

車検2年付

(車検整備付)

24ヶ月点検・

整備料

×

×

検査料

×

手続き等代行費用

×

自動車重量税

×

自賠責保険料

印紙代

×

 

おすすめは車検あり(車検付)か車検2年付(車検整備付)

 

車検あり(車検付)がおすすめの人は・・・

  • 購入時の諸費用を抑えたい人

 

車検に関する諸費用だけ見るなら、車検あり(車検付)がお得となります。

 

車両価格は車検なし(車検整備別)の中古車より高いですが、諸費用を含めた総支払額は車検あり(車検付)の方が少なくて済みます

 

車検2年付(車検整備付)がおすすめの人は・・・

  • 次の車検まで長い期間あったほうがいい人
  • ちゃんと点検や整備をして車検に合格した中古車がいい人
  • まとまったお金があまりない人

 

車検あり(車検付)の中古車は、次の車検までが短いことがあります。

 

ろくに整備もされずに車検に合格した可能性や車検合格後に何か不具合があった可能性などもあるので、安心して乗りたいなら購入時にしっかり整備をしてもらって車検を通った中古車がいいでしょう。

 

また、購入時に諸費用として車検費用を支払うので、ローンを組んで中古車を買う場合は車検費用もローンに組み込むことができます

 

一括で車検費用を支払う必要がないので、自己資金があまりない人には大きなメリットとなります。

 

車検なし(車検整備別)中古車を購入する際の注意点

車検なし(車検整備別)の中古車を買う場合は、車検に必要な整備や部品の交換などにかなりお金がかかってしまうことがほとんどです。

 

また、別途費用を支払っても販売店は最低限の車検整備しかしないこともあります。

 

そういうリスクのある中古車を“車検なし(車検整備別)”として売りに出しているので、車に関して知識があまりない人にはおすすめできません。

 

新車未登録って?

たまに販売店で見かけるのが「新車未登録」とされている車。

 

これは、紛れもなく誰の手にも渡っていない新車なのですが、新車として売りに出せない理由があるのです。

 

新車未登録のほとんどは、製造時の完了検査から半年以上が経過している長期在庫車です。

 

  • 売れると見込んで造られ過ぎた車
  • 展示されていた車
  • 名義登録前にキャンセルされた車などなど

 

さまざまな理由で長い間誰の手にも渡らず、製造時の完了検査から半年以上が経過してしまった車を「新車未登録」として売りに出すのです。

 

新車に限りなく近い状態ですが、新車と違う部分があります。

 

  • メーカーオプションがつけられない
  • カラーが選べない
  • 登録時に車検を受けなければならない

 

新車未登録はすでに製造されている車なので、製造時に選択するメーカーオプションやカラーは選べません

 

また、製造時の完了検査から半年以上が経過している場合は、登録時に車検を受けなければならない決まりになっているので、見積りに車検に関する費用が上乗せされます。

 

登録時の車検有効期間は、新車と同じで3年です。

 

新車と違う部分はありますが、車の状態は新車と同等で購入費総額は新車よりお得となっています。

 

知っていれば、掘り出し物と出会えるかもしれません。

 

車検ありやなしなどの中古車は、以下のような違いがあります。

 

  • 車検あり(車検付)=車検の有効期間が残っている
  • 車検なし(車検整備別)=車検が切れていて24ヶ月点検・整備費用が別途必要
  • 車検2年付(車検整備付)=車検が切れているが車両価格は24ヶ月点検・整備費用込
  • 車検整備なし=車検が切れていて24ヶ月点検・整備をせず納車

 

おすすめは車検あり(車検付)か車検2年付(車検整備付)で、購入時の費用を抑えたいなら車検あり(車検付)を選びましょう。

 

次の車検まで長い期間があった方が良い、車検費用も車両価格などと一緒にローンに組み込みたいなど考えている人は車検2年付(車検整備付)を選ぶと良いでしょう。

 

それぞれをちゃんと理解すれば、損をせずに自分に合った中古車を選べます。

 

また、中古車には新車未登録と分類される新車同等の車もあり、知っておけば車を選ぶ際の参考になるでしょう。

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